個人と組織の為の人材教育総合研修

私は、自身の成長こそが人の心を開く近道だと感じ、その為には「自分の気持ちを正直に表現することが大切だ」と気付きました。

当時の私は、保育園の園長歴15年目で「園長なんだから、いつもしっかりしていなくてはいけない」「園長なんだから、いつも立派な事を言わなくてはいけない」と自分勝手に思いこみ、保育士や保護者にも「ねばならない」という園長像を作って日々接していました。この様な私ですから、園で育児相談室を設けても実際に保護者から相談される件数は年に2回程度でした。しかし、この研修で学んでから、相手の成長を願うのであれば、正直に自分が感じている事、思う事を話していいと気づいた事で、保護者にも「お母さん、〇〇ちゃんの事で何か困っている事はないですか？何でも気軽に話してくださいね。」とか「実は、〇〇ちゃんの発達の事で気になっている所があるのですけど...。」と素直に話しかける事が、自然にできるようになったのです。そのような中で、相手の保護者も心を開いてくる様になり、それまでは相談件数が1年でたったの2件だったのが、その年で、なんと144件に増加したのです。その育児相談は園内にとどまらず、地域にも広がり、地域から育児講座の講師として招かれる様になりました。

昨年2019年、園長を退いたあとも、保育アドバイザーとして行政から講演の依頼を受けたり、FMラジオ局の子育て相談の番組にも出演させていただいております。

また私は絵本セラピストとして、大人も子どもも笑顔になる絵本セラピーというワークショップを実践してきました。2020年7月には、赤ちゃんからお年寄りまでが集える絵本カフェのオープンという夢も叶える事ができました。

今は、絵本の出版という次の夢の実現に向け、挑戦の日々を送っています。毎日が充実し、成長する事の楽しさを実感しています。

これからも自分自身が源となり、全ての人が、自分らしく笑顔で生きていける社会の実現を目指し、貢献してまいります。